言語文化研修体験記

坪根 美波 さん

★ 平成25年度に研修に参加、その後「仏検」2級に合格した坪根美波さんの体験談です 

私がフランスへの短期語学研修に参加したのは、2回生の夏のことです。海外へ行くこと自体が初めての経験で、こんな機会はなかなかないだろうと考え、参加を決意しました。

フランスに到着して最初の3日間はパリに滞在しました。内容を詰め込んだハードな日程ではありましたが、有名な観光地や名所を実際に訪れることができ、非常に充実した期間でした。ただ、自分が訪れる場所について事前にもっと調べて理解を深めておけば、より楽しむことができたかな、と今となって感じます。

そして、研修のメインであったブルゴーニュ大学での授業は、レベルごとにクラス分けされ、芝生の上に建てられたプレハブ小屋のようなところで行われました。私は下から2番目のクラスでしたが、授業は当然100%フランス語で行われるため、ついていくのが大変だったことを思い出します。文法の授業は初歩的なものだったためなんとか理解できましたが、会話やリスニングの授業では毎回かなり苦戦してしまいました。同じクラスには日本以外の国の留学生が多くいましたが、そういった人達はかなり積極的に会話に参加をしていました。文法が多少間違っていても、なんとか伝えよう、話題を続けようとする姿勢が授業では評価されているように感じました。他の生徒に置いて行かれないよう、寮のロビーでみんなと夜遅くまで課題に必死に取り組んだのも、今ではいい思い出です。

約3週間という短期間で語学力を向上させるのは難しいと思います。しかし、ここでの経験が帰国後の学習意欲を高めたことは間違いありません。私が仏検を受験して良かったと感じるのは、そのことが真剣にフランス語の勉強を始めるきっかけとなったことです。この語学研修と仏検を通して、自分で何かしら目標を立て、実行に移す力が身についたと思います。